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数秘術とは?7種類のやり方と計算方法

数秘術は文字通り「数」を用いて物事を占う占術です。和名では数秘術と呼ばれていますが、英語ではNumerology(Numero(数)+logy(論、学))と表記されます。

数秘術は「ピタゴラスの定理」で知られる数学者ピタゴラスによって生み出されたといわれている歴史ある占いで、運命や性格など様々な物事を解読することができるんですよ。

今回は、そんな数秘術の特徴ややり方の手順などを解説いたします。

数秘術とは

数秘術とは数秘術とは、相談者の生年月日や姓名を数字に置き換え、特定の計算方法によって算出された数字(ナンバー)の意味を読み取る占いのこと。「数秘学」とも呼ばれ、占いのジャンルとしては「命術」に分類されます。

起源

数秘術は古代ギリシャの数学者・哲学者ピタゴラスが作り出したと伝えられていますが、それよりはるか古い時代の中国やエジプト、ギリシャなどでも数秘術が使われていた形跡が残っているそうです。ピタゴラスの思想は哲学者プラトンに継承され、数学とともに発展・円熟していきます。その後、数秘術は西洋占星術やタロットなどの影響を受け、ユダヤ教のカバラ書物によってさらに肉付けされます。一般にも普及するようになり、ルネサンス期にはヨーロッパで大流行したと伝えられています。

歴史

20世紀の初めにはアメリカのミセス・L・ダウ・バリエッタがモダン・ヌメロロジーの理論を提唱し、1965年にはジュノー・ジョーダンがその理論をさらに発展させた体系を作り出します。現在、数秘術は人気のある占いの一つとして普及していますが、日本で使用されている数秘術の多くはジョーダンの考えが元になっているといわれています。

特徴

数秘術の特徴は、生年月日や姓名を数字に変換して占いを行う点。変換された数字を一桁になるまで足し算し、最終的に算出された数字根を元に結果を判断する方法が一般的です。生年月日から導き出される数字は誕生数、姓名から導き出される数字は姓名数などと呼ばれ、このほか生年月日や姓名の一部を計算する方法もあります。数秘術の基礎となる数字は1~9までの自然数で、それぞれの数字に意味があり占い結果の解釈に用いられます。

占える事

数秘術では、占う人の先天的な性格や人生における使命、表面的な性格や内面などについて知ることができます。自分のパーソナリティーや持って生まれた運命などを深く知りたい場合に参考になるでしょう。また、自分に欠けている点や苦手としていることを割り出す方法もありますので、性格を客観的に見たい場合や自分磨きにも適しています。

数秘術に必要なアイテム

数秘術に必要なアイテム
● メモ用紙
● 筆記用具
● 電卓

ルートナンバーについて

ルートナンバーについてルートナンバーとは1~9の自然数のことで、数秘術法則の基礎的な存在ともいわれています。ルートナンバーにはそれぞれに意味があり、以下のような意味があります。占いに入る前に、数秘術の中心となっている「ルートナンバー」、および氏名など文字を数字へ置き換える際のルールについて解説します。

1:開始・独立・リーダーシップ・男性性
2:協力・調和・人間関係・女性性
3:真実・楽観的・創造的・陽気
4:真面目・建設的・持久力
5:変化・自由・多才
6:均衡・家庭的・義務・責任
7:分析的・叡智
8:パワー・ビジネス・財力・成功
9:終着点・宇宙・教え

また、ルートナンバーの他にマスターナンバーと呼ばれる特殊な数字があります。マスターナンバーは主に11・22・33で、以下のような意味があります。

11:インスピレーション・啓発
22:建設・正義感
33:オリジナリティ・豊かな才能

なお、占術師によっては44や55などもマスターナンバーと定めている場合があります。

文字を数字に置き換える方法

数秘術では、以下のように各アルファベットを数字に置き換えて占いに使用します。

1=A、J、S
2=B、K、T
3=C、L、U
4=D、M、V
5=E、N、W  
6=F、O、X
7=G、P、Y
8=H、Q、Z
9=I、R

日本人の場合はヘボン式のローマ字に変換してから数字に置き換えましょう。

数秘術のやり方・占い方

数秘術のやり方・占い方数秘術の基本的な方法は、生年月日や名前を数字に置き換えて一桁になるまで足し算することです。誰でも簡単に算出できますので、ちょっとした空き時間などにチャレンジしてみましょう。

では数秘術で占いを行う際の手順を説明します。ここでは7種類のナンバーから導き出される意味についてご紹介します。

ライフパスナンバー

文字通り人生の道を示す数字のことで、生年月日を元に占います。ライフパスナンバーを算出することによって人生をどのように歩んでいくかを知ることができます。

やり方の手順
  1. 西暦で表される生年月日を一桁に分けて足し算します。
  2. 算出された数字が二桁以上であれば再度分解して足します。(マスターナンバーである11、22、33が出たら計算をストップして結果をみます)
  3. 最終的に一桁で算出される数字がライフパスナンバーとなり、その数字が持つ意味から結果を読み解きます。

※例:1985年1月10日に生まれた人の場合
1+9+8+5+1+10=34 → 3+4=7 → 7がライフパスナンバーとなります。

ディスティニーナンバー

ディスティニーとは「運命」を意味します。自分の名前を元に人生の目的や使命について導き出すことができます。

やり方の手順
  1. 占う人の名前を数字に置き換えます。
  2. 置き換えた数字を一桁に分解してそれぞれを足します。合計が11、22、33以外の2桁になったら再度分解して一桁になるまで足します。
  3. 最後に一桁で算出された数字がディスティニーナンバーとなります。その数字が持つ意味から占い結果を判断します。

※例:鈴木花子さんの場合
SUZUKI HANAKO → 1 3 8 3 2 9 8 1 5 1 2 6 → 1+3+8+3+2+9+8+1+5+1+2+6=49 → 4+9=13 →1+3=4 → 4がディスティニーナンバーとなります。

パーソナリティーナンバー

性格や人格を知ることができるナンバーで、特に相談者の外から見た印象を導き出すことができます。

やり方の手順
  1. 占う人の名前の子音のみを数字に置き換えます。
  2. 変換した数を1つ1つに分解して足します。マスターナンバーが算出された場合はそのまま結果を見ます。
  3. 最終的に算出された一桁の数字がパーソナリティーナンバーになります。その数字の意味から結果を読みます。

※例:鈴木花子さんの場合
SUZUKI HANAKO →(子音のみ変換)1 8 2 8 5 2 → 1+8+2+8+5+2=26 → 2+6=8 → 8がパーソナリティーナンバーとなります。

ソウルナンバー

ソウルとは「魂」を意味する言葉で、占う人の内面について読み解くことができます。

やり方の手順
  1. 占う人の名前の母音のみを数字に変換します。
  2. 変換した数字をそれぞれ足します。マスターナンバーが出た場合は計算を止めて結果をみます。
  3. 算出を繰り返して出た一桁の数字がソウルナンバーになり、数字の意味を元に解読します。

※例:鈴木花子さんの場合
SUZUKI HANAKO → (母音のみ変換)3 3 9 1 1 6 → 3+3+9+1+1+6=23 → 2+3=5 → 5がソウルナンバーです。

マチュリティーナンバー

マチュリティーとは「成熟・円熟」を意味します。35歳頃からの中年期以降を占うことが可能です。

やり方の手順
  1. ライフパスナンバーとディスティニーナンバーを足します。算出される数字が一桁になるまで足し算を繰り返します。(マスターナンバーが出た場合は計算を止めて結果をみます)
  2. 最終的に算出された数字がマチュリティーナンバーとなります。

※例:1985年1月10日生まれ、鈴木花子さんの場合
(ライフパスナンバー)7+(ディスティニーナンバー)4=11 → マスターナンバーのため11がマチュリティーナンバーとなります。

バースデーナンバー

誕生日の日のみを算出する数字です。生まれながらに得意としていることやライフパスナンバーを活用するコツなどを導き出すことができます。

やり方の手順
  1. 誕生日の日を一桁に分解してそれぞれを足します。11、22日生まれの場合はその数がバースデーナンバーになります。
  2. 算出して最終的に一桁になった数がバースデーナンバーとなり、その数字の意味から結果を判断します。

※例:1月10日生まれの場合
1+0=1 → 1がバースデーナンバーとなります。

ライフレッスンナンバー

文字通り「人生の学習」を意味するナンバーで、自分が持っていない素質や欠けている点・弱みなどを教えてくれる数字です。なお、この数字はルートナンバーのみで結果を判断します。

やり方の手順
  1. 名前を数字に変換します。
  2. 1で現れなかった数字がライフレッスンナンバーとなります。

※例:鈴木花子さんの場合
SUZUKI HANAKO → 1 3 8 3 2 9 8 1 5 1 2 6 → 4、7がない → 4と7がライフレッスンナンバーになります。

なお、上記のナンバーのうち重要なものを「コアナンバー」と呼びますが、ライフパスナンバー、ディスティニーナンバー、パーソナリティーナンバー、ソウルナンバーの4つをコアナンバーとする場合や、4つのナンバーにマチュリティーナンバーを加えた5つをコアナンバーとする場合などがあります。

数秘術の注意点

数秘術の注意点数秘術では文字を数字に置き換えて占いますが、日本人の名前を変換する際は次の点に注意しましょう。

  • 「つ」などの小文字は子音を重ねて表記します (例)にった→ NITTA
  • 長音であるUやOは除外します (例)さとう→SATO ゆうき→YUKI
  • B、M、Pの前に来る「ん」は「M」と記します (例)ばんば → BAMBA
  • その他、ゐ → waに、ゑ → weに変換します。

まとめ

まとめ数秘術は数字のみを用いたユニークな占いです。算出方法がシンプルなので、数字が苦手な人でも気軽に占えるのが魅力ですね。数秘術で自分のナンバーを導き出し、人生を力強く歩む道しるべとして活用してくださいね。