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紫微斗数とは?命盤の作り方は?無料で占う方法は?

紫微斗数(しびとすう)は古代中国で誕生した占星術のこと。紫微星を中心とした星から運命を図ることを意味し、「紫微星」は北極星、「斗」は柄杓などものを図る道具、「数」は運命を表しています。自分の性格や恋愛、結婚相手、仕事や財政の運、健康など幅広い事柄を占うことができ、的中率も高いとして香港や台湾で高い人気を誇っている占いです。

今回は、東洋の占星術ともいえる紫微斗数について、歴史ややり方の手順などについて解説していきます。

紫微斗数とは

紫微斗数は太陽太陰暦を利用した占いのことで、中国の唐時代から宋時代に有名であった陳希夷という仙人によって創始・大成されたといわれています。

歴史

紫微斗数は門外不出の占術とされためなかなか世に出る機会がなく、1550年頃の明時代になって紫微斗数の原典ともいえる「紫微斗数全書」が出版されます。本著の筆者である羅洪先は、陳希夷の子孫から紫微斗数の解説書を伝授されたといわれています。紫微斗数はいくつかの流派に分かれ、独自の解釈を加えながら発展していきました。現在、香港や台湾では四柱推命と並んで人気のある占いとなっています。紫微斗数と四柱推命を併用して占う場合もあります。

日本では、第二次世界大戦以前に四柱推命の研究者・阿部泰山によって紫微斗数の講習が行われていたことがあります。これは現在の香港・台湾での流行に先立って実施された講習として知られています。その後あまり普及しませんでしたが、近年になって日本でも紫微斗数について知られるようになってきました。また、海外でも「Zi Wei Dou Shu、Purple Star Astrology」などと呼ばれて認知されるようになっています。

西洋占星術との違い

西洋占星術は実在する星を使用しますが、紫微斗数では架空の星を使用します。しかし、重要な星は実際の星が起源になっているといわれています。また、西洋占星術が実際の天体運行を考慮するのに対し、紫微斗数では実在の星の位置は参考にされません。太陰歴と太陽暦を用いる点も紫微斗数ならではの占術方法です。

紫微斗数の命盤の見方

紫微斗数は命盤を使って占う紫微斗数は、「命盤」と呼ばれる非常に緻密なホロスコープを用いる占いです。紫微斗数の命盤は、十二宮と呼ばれる12の宮と、十二宮に入る星々から成り立っており、それぞれの配置によって人格や運勢を読み取ります。これらの配置は生年月日・出生時刻・場所によって算出されます。十二宮は西洋占星術のハウスに該当し、それぞれの宮に意味があります。

十二宮の意味について

命宮

性格や才能、運勢など先天的・宿命的な運勢

兄弟宮

兄弟や友人との関係など

夫妻宮

結婚や恋愛の運勢、配偶者の性格など

子女宮

子宝に恵まれるか、自分の子どもとの関係性など

財帛宮

金運や財運、それらを手にする傾向など

疾厄宮

健康運、注意したい病気など

遷移宮

外出や移動に関する運勢。対人関係も含まれます

奴僕宮

後輩や部下との交友関係など

官禄宮

適職や天職など仕事に関する運勢

田宅宮

住居や不動産などの運勢

福徳宮

趣向や趣味、精神面での充足など

父母宮

両親や年上の人との関係など

身宮

上記の他に「身宮」と呼ばれる後天的な運勢を読む宮があります。身宮は命盤上に独立した枠がなく、十二宮のいずれかに追加で入る宮となります。

十二宮の重要な星

十二宮に配置される星は最大で100以上あるとされており、重要度を元に分類されています。主要な星は、紫微星、天機星、太陽星、武曲星、天同星、廉貞星、天府星、太陰星、貪狼星、巨門星、天相星、天梁星、七殺星、破軍星の14種です。それぞれの星に意味があり、吉凶を判断する基準となります。

このように、紫微斗数では十二宮と星を用いて人生における様々な事柄を綿密に鑑定することができるのです。

紫微斗数のやり方

紫微斗数のやり方紫微斗数では一人一人の命盤を作って鑑定します。自分でも占うことができますので挑戦してみましょう。

準備するもの

特にありませんが、出生年月日と共に出生場所・出生時刻を把握しておくことが必要です。

占いの手順

紫微斗数は、出生年月日、出生時刻、出生場所、性別を用いて占います。これらの項目を元に十二宮に星を配列して命盤を作成し、結果を読み取ります。命盤を自分で作成することも可能ですが、太陽太陰暦を参考に星を算出するため複雑で時間がかかるかもしれません。最近では命盤を作成できるソフト(※1)や紫微斗数占いができる無料サイト(※2)もありますので、気軽に占いたい場合はこのようなツールを使いましょう。なお、紫微斗数の流派によって命盤や鑑定結果が異なることがあります。

紫微斗数の注意点

紫微斗数では出生時刻が分からないと正確な命盤が作成できません。生まれた時間帯が違うだけで結果に影響が出ますので、家族に聞くか母子手帳で確認してから占いましょう。おおよその時間しか分からない場合は、分かる範囲の時間帯の命盤を複数作成するという方法もあります。また、流派によって結果が異なることもありますが、鑑定結果に振り回されないよう注意しましょう。紫微斗数は細やかな占いですが、結果に一喜一憂せず参考として捉えることも重要です。

紫微斗数の魅力

紫微斗数の魅力紫微斗数は細やかで複雑な占いですが、十二宮や星の意味が分かっていれば比較的分かりやすい占術といえます。自分だけの緻密な命盤を作成できる点も魅力ですよ。自分の運勢を総合的に知りたくなったときは、ぜひ紫微斗数を試してみてくださいね。