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日本生まれの辻占いとは?やり方は?アドバイスの意味は?

辻占いは日本で生まれた占いの一つで、道行く人の会話から物事を占うユニークな占術です。「辻」とは十字路や交差点のことで、かつては十字路を行き交う人々の会話に神様からのメッセージが隠されていると考えられていました。現在では少々マイナーな存在ですが、万葉集や葛飾北斎の絵などに登場するほか庶民にも広く親しまれていた占いなんですよ。

今回は、そんな辻占いの歴史や特徴、やり方や注意点などについて解説いたします。

辻占いとは?

辻占いとは?辻占いとは、交差点や十字路を通る人の会話の内容で物事の吉凶などを読み解く占いです。辻占いのルーツは古く、万葉集に掲載されていることから奈良時代には誕生していたと考えられています。

古来より十字路や交差点は異界との境目と捉えられていました。十字路は人間のほかに神様も通る場所と考えられ、そこで交わされる会話にはご神託が混じっていると信じられていたのです。辻占いは庶民の間でも普及し、自分の未来を占断するために用いられていたそうです。当時はゆっくり歩く人が多く、比較的会話が聞きやすかったこともこの占いが広まった要因だったのかもしれません。現在ではお御籤を使った辻占いが一部の神社で行われています。なお、辻占いは夕方に行う占いだったため「夕占」とも呼ばれています。

辻占いにはいくつかの種類があります。橋の袂に立って占うことを「橋占」と呼びますが、これも辻占いの一種とされています。また、フォーチューンクッキーの原型といわれる占い付きの煎餅も辻占いと呼ばれていました。石川県では現在でもこの形式の煎餅が普及し、「辻占」という商品名のお菓子も作られています。このほか、近年では街頭で占う占い師を辻占いという場合もあります。

辻占いの歴史

辻占いの歴史私たちが知っている占いの多くは、中国など外来のものとなります。よく知られていて人気のある四柱推命やタロット占いにしても、日本で生まれたものではありません。ですが、この辻占いは日本で生まれた独自の占術です。その歴史は万葉集にも登場するほど古く、既に奈良時代には生まれていた昔から受け継がれてきた伝統のある占いです。

今もなお残る辻占い

辻占煎餅といって煎餅の中に御籤が入っているものも辻占いと呼び、今でも石川県では御籤の入った辻占という有名なお菓子が作られており、主に正月用のお菓子として販売されています。このように他の有名な占いと比べると現在では知名度が低くなってしまった辻占いですが、今でも根強く残っているのですね。

辻占いでどんな事が占える?

辻占いでどんな事が占える?辻占いの最大の特徴は、交差点や十字路に行けば誰でも占いができる点です。専門の占い師に依頼する必要もありませんので、思い立ったときに占うことができますね。

辻占いで占うことができるのは吉凶の判断や問題の解決方法など。また、今後の行く末についてのアドバイスやメッセージを受け取ることもできるため、人生のガイドとしても役立ってくれるでしょう。占うジャンルも問いませんので、家庭・恋愛・仕事・健康などあらゆる分野の相談事に対応してくれますよ。

辻占いのやり方

辻占いのやり方はとても簡単です。日常生活の中で気軽に行えますのでぜひチャレンジしてみてください。ここでは一般的な辻占いの方法と、神社で行う辻占いについてご紹介します。

準備するもの

特にありませんが、必要に応じて筆記用具などを用意しておきましょう。

一般的なやり方

手順1:

夕方に、交差点あるいは十字路の一角に立ちます。占いを行う正式な時間は、酉の刻と呼ばれている18時頃だといわれています。

手順2.

気持ちを落ち着かせて、周囲の人の会話に耳を傾けます。

手順3.

神様からのメッセージは1組目の会話の中に含まれているといわれています。会話そのものが聞き取りにくい場合は断片的なフレーズや言葉のみを聞いても構いません。会話をしている雰囲気や口調なども判断のポイントになるようです。また、1組目ではなく3組目の会話を重視するという方法もあります。

手順4.

会話を聞いたら、相談事と照らし合わせてメッセージやアドバイスを解読しましょう。

※例:相談内容:今の仕事を続けるべきか
会話の内容:「我慢することないよ」「新しいことを始めてみたら」などだった場合→「今の仕事を辞め新しい仕事を探す方が吉」と受け取ることができます。

「もうちょっと待ってみたら」「今が踏ん張りどころ」などだった場合→「今すぐには会社を辞めず様子を見ることが吉」と受け取ることができます。 

なお、結果の判断ができない場合は、神様からの答えがないことを示しているといわれています。

神社で行う辻占いのやり方

辻占いは神社で行うこともできます。今回ご紹介するのは大阪府東大阪市にある瓢箪山稲荷神社で行われている方法です。上記の占い方とは異なりますが、昔から続いている占いですので機会があったら挑戦してみてください。

手順1.

1~3の数字が書かれたお御籤を引きます。

手順2.

鳥居の前に立ち、お御籤で出た数字に当てはまる人を観察します。お御籤が1だったら1番目に通った人、3だったら三番目に通った人の外見や性別・服装・来た方角や向かった方角などをチェックし、忘れないようメモしておきましょう。

手順3.

手順2の内容を宮司の方に報告し、結果を占っていただきます。

辻占いをやる上での注意点は?

辻占いは神様に意見を伺う占いになるため、遊び半分ではなく敬意を持って占うことが重要です。相談をする前にお祈りをしたり、占いが終わったら心の中でお礼を伝えるのもいいでしょう。江戸時代の人々は事前に神様に祈ってから占っていたようです。現在でも占う前に「百辻や四辻や占いの一の辻、占い正しかれ辻占の神」と唱えるケースがあるといわれています。また、辻占いでは様々なジャンルの相談や質問をすることができますが、人の不幸を願ったり道に反れるような内容のものは控えましょう。

辻占いの魅力

辻占いのやり方辻占いは老若男女問わず簡単に行える占いです。何かに迷ったときはスマホや音楽から離れ、人々の会話に耳を傾けてみましょう。何気ない会話の中に運命を動かすヒントが隠されているかもしれませんよ。